Tさん:「10年ぐらい前から第一関節にコブができていてね、ヘバーデン結節とわかってから整形外科にもいくつか行ったけれど、放っておけばいずれ落ち着くと言われて…。死ぬほどの病気ではないから、治療法も探してくれないのかしらね。」
とおっしゃっていました。
Tさんの症状は、指の痛みがおさまったり、ひどくなったりを繰り返し、その間に他の指も1本ずつ曲がって進行していったそうです。
たまたま連休中に草むしりをしたところ、ついに指の痛みが我慢できないほど痛くなり、何とかしたいと思って色々探し、ヘバーデン結節解消プログラムに辿り着いたのだそうです。
1週間ほどプログラムを続け、好きだったコーヒーもやめてみたところ、あれだけ痛かった指の痛みが良くなったと、とても喜んで連絡をくださいました。
ヘバーデン結節による指の痛みは、Tさんが行ったように “原因をきちんと取り除く” ことができれば解消できるのです。
【画像@:関節に結節ができ、指の骨が変形した指】
第一関節に症状が出るヘバーデン結節の痛みにはいくつかの種類があります。
▼ 指関節の炎症による痛み
軟骨がすり減り、骨と骨が直接あたってしまい炎症により痛みがでることがあります。
▼ 骨棘(こつきょく)形成による痛み
骨に負担がかかり続けると、骨の一部が棘(トゲ)のように増殖して「骨棘」ができ痛むことがあります。
骨棘ができても痛みがない場合もありますが、神経を刺激すると痛みを感じます。
(骨棘は骨が本来持っている修復作用によるもので、損傷箇所を治そうと自らを増殖させ、骨が棘のように変形していきます)
▼ 結節による痛み
関節の炎症により、結節(コブのようなもの)ができ、痛みがでます。(画像@参照)
▼ 水ぶくれによる痛み
同じく炎症により第一関節に水ぶくれ((ミューカスシスト)ができ痛みを伴います。(画像A参照)
【画像A:薬指に水ぶくれ(ミューカスシスト)ができた指】
▼ 指の変形による痛み
症状が進行すると、指の骨が変形してしまいます。骨が変形する間、痛みが続くことがあります。変形が止まると痛みがなくなる方もいます。
ヘバーデン結節の指の痛みには、以上のような種類があります。
これらが複合的に合わさって指の痛みとなっています。
実際にヘバーデン結節の患者さんから届いた、指の痛みに関するメールやお電話での体験談には下記のようなものがあります。
・指の関節が痛み、腫れている。小指の関節は外側に曲がっている。(K.Tさん 68歳)
⇒ その後:指の関節の痛みは時々出ますが、それも続くことはなく10分くらいで痛みはなくなります。腫れはかなりなくなりました。
小指が、外側に曲がっていたのですが、曲がりが少なくなって、元の小指に戻りつつあります。
・指の腫れに気付いたのが、ちょうど10年前。10年かかって骨も変形。指にチリチリした痛みがある。(M.Kさん 68歳)
⇒ その後:チリチリした痛みと腫れがなくなりました。変形した指は気長に治していきたいと思います。
・2年程前から指のあちこちが腫れて激しく痛み、病院(整形外科)に行っても、痛み止めの飲み薬や塗り薬が処方されるのみ。(I.Iさん 67歳)
⇒ その後:プログラムは続けています。そのおかげで以前のような激しい痛みが出なくなってきました。
・1年くらい前から左人差し指の第一関節が痛み出し、更に赤く腫れたので、整形外科にいくと、少しずつ進行して行くものだけど、治療の方法が無い、腫れは抗生物質で止め、テーピングなどでだましだましいくしかない、指が曲がったら痛くもなくなるし、大した病気でもないと言われる。クラシックギターを本格的に再開したところで、大変落ち込む。指の痛みをこらえつつ練習を続ける。(M.Nさん 60歳)
⇒ その後:本プログラムを購入後、毎日ではありませんがやってみたところ痛みはかなり減っています。
・全部の指がヘバーデン結節になり、小指の第一関節が変形。左右の薬指は、第二関節のプシャール結節にもなり変形。指の痛みがひどく、湿布をしなければ仕事ができない。冬場は手袋もできない。仕事のときも普段でも指を見せるのが苦痛。(N.Yさん 54歳)
⇒ その後:湿布をしなくてもなんとか仕事ができるようになりました。絶対に無理だと思っていた雪掻きも手袋をしてできたときは本当に驚きました。
その他にも、
・指の曲げ伸ばしで違和感や痛みを感じる
・ドアノブを回す時など指が痛くて回せない
・食器を洗ったり、包丁で切ったり、家事全般において痛みが出る
・楽器を弾いたり、手芸や手を使った細かい作業がつらい
・手に力を入れて握れない
・寒い時期になると指の痛みが強くなる
など、日常生活で“痛み”により不便なことがいくつも出てきます。
ヘバーデン結節は、上記のように指が痛むので、“指の使いすぎ” が原因と思いこんでいる人もいますが、ヘバーデン結節の原因は、指の使い過ぎだけではありません。
それでも多くの人が思い当たる原因も見つからず、病院でも原因がわからず、「指を使いすぎたかな、、」「歳のせいかな、、」と思い込んでいます。
では、原因は何かというと、実は日々の生活の中に隠れています。
それは、食事であったり、日常の姿勢・歩き方・座り方などによって筋肉や筋膜がこわばり、それが積み重なってできた体のゆがみです。
食事や体のゆがみは、長い時間をかけて内臓にストレスが溜まっていきます。
とくに内臓の中でも骨や関節に影響を与える「腎臓」にストレスがかかり続けることが、ヘバーデン結節の最大の原因になっているのです。
指の痛みの正体は、内臓のストレスです。内臓のストレスは体全体の様々な問題から発生しますので、指だけではなく体全体の問題なのです。
きちんと原因をとりのぞけば、病気は治すことができます。
指の痛みは人によって様々で、少し疼く程度の痛み〜飛び上がる程の痛みを感じる人まで、痛みの感じ方は違うことがわかっています。
ヘバーデン結節で関節が変形していても痛みがなかったり、腫れていても全く痛みが無い人もいます。
すぐに痛みがおさまる人もいれば、Tさんのように放っておけば、10年以上痛みに悩まされる人もいるほどです。
【痛みの対処法】
指の痛みの対処法には、病院では痛み止めの鎮痛剤や塗り薬、湿布、軟膏、ステロイド注射などで対処されることが一般的です。
薬は副作用もあり内臓を悪くすることもあるので、長期の使用は控えましょう。
注射をされる方もいますが、ステロイドが入っているものは何度も行えないので一時的な治療で終わってしまいます。
簡単な対処法としては、テーピングをする人が多いです。
ヘバーデン結節は指の曲げ伸ばしで痛むことが多いので、テーピングをしておくことで指の負担を少なくするのが目的です。
ミューカスシストができている場合には、絆創膏をして対処されている方もいます。
【指が痛い時は、温めるのが良いのか、冷やすのが良いのか】
実際にヘバーデン結節の患者さんに手を温めるか、冷やすかはよく尋ねられる質問です。
何とかしたい痛みですが、これに正解はありません。
・腫れがひどい時には、関節を冷やす方法もあります。
・腫れていない場合には、指を温め、血行を促進し、痛みを緩和する方法もあります。
どちらを選ぶかは自分の手の状態により対処していきます。
両方しなくても構いません、行ってみて痛みがラクになるほうがあればそれが良いです。
【指の痛みを和らげる方法】
できれば早く痛みを和らげたい方は、次の3つの方法参考にされてください。
1.腎経のツボを刺激する。
もっとも短期的に痛みを和らげる方法は、ヘバーデン結節によく効くツボをもみほぐすことです。
ヘバーデン結節の人は、このツボが硬くこわばっているので、柔らかくほぐすことで痛みがラクになります。
(より詳しくは「ヘバーデン結節に効果のあるツボ」をご覧ください)
2.ヘバーデン結節に良くない食事をやめる。
次に、食事が腎臓に負担をかけ、それが原因となっている人は、コーヒーや甘いもの、アルコールの摂取をしばらくやめ、水をよく飲むようにすると、指の痛みはずいぶん良くなります。ぜひお試しください。
3.日頃しないような動きをする。
いつも同じ歩き方や立ち方・座り方などの姿勢は、気づかないうちに体に良くない影響を与えています。
最初は、だるいとかちょっと凝ってると感じていたものが、こわばりや痛みに変わっていきます。それが関節の痛みや動かしにくさにもなります。
また、次第に偏った筋肉になり、体がゆがんでしまいます。
いつもは行わないような動きや体操などで、筋肉のこわばりを取り除きましょう。
最初は少し努力が必要です。
好きなコーヒーや甘いものを我慢するのはつらいですが、指の痛みがとれてくるのを実感すると続ける力にもなります。
今回紹介した「痛みの対処法、痛みを和らげる方法」は、一時的な効果のものもありますが、ヘバーデン結節の痛みを少しでも何とかしたい方にお勧めの方法です。
また、ヘバ―デン結節は、東洋医学では原因がわかっているため、その指の痛みも根本から解消することができます。(詳細:ヘバーデン結節の原因と解消法)