股関節痛の治療として行われているのが、痛みを抑える鎮痛剤や筋肉トレーニング(筋トレ)による保存的治療、手術療法などです。
よく勧められているのが、股関節周りに筋力をつけるという治療です。とくに浮力を利用し負担がかからないとされる水泳や水中歩行はよく聞きます。
水中であっても股関節への負担を減らすことはできても、全くかからないわけではありません。プールなどで水中歩行をして痛みが強くなるということもあるのです。
要は、水中であっても日常生活であっても、股関節が痛い動きはなるべく避けるということは重要です。水中歩行をしていて痛みがないのであれば、それは行っても良いのですが、痛みを感じるようであれば行う必要はありません。
そして、実は股関節に痛みがある時に筋トレをして股関節周りに筋肉をつけることはマイナスなのです。
筋肉をつけるということは、筋肉が硬く緊張した状態です。その状態では痛みの治りも遅くなってしまうのです。
大事なことは股関節周りの筋肉や股関節に影響を与えている箇所ををゆるめるということです。
もちろん、股関節の痛みが改善した後は、筋トレで予防をすることは問題ありません。
筋トレ以外でも筋肉が緊張した状態になることがあります。それには体のゆがみが大きく関係しています。
こうした自分の体のゆがみを正していくことで、筋肉がゆるみ痛みから解放されてきます。
筋肉は緩むとリンパの流れがよくなり、治癒力が高まります。まだ知らない方は多いですし、これは実践してみなければ納得できないかもしれません。
体の柔軟性を高めることはとても良いことですし、筋トレよりも筋肉を緩めるということをまずは考えてほしいと思います。
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